リーマンブラーザーズの大嵐のあとは、バタバタと銀行が倒れたり 吸収合併に遭ったりでもう覚えきれないほどです。 まさにアメリカのデリバティブ経済は限界を迎え、いまは膿み出しの 痛みを味わっております。
私もなんとなくですが昔から実態のない経済のお金で回っている経済は いつか破局を迎えるのではないかと思っていましたが、そのなんとなくが 現実になってしまいました。
不動産屋をやっておりますと、お客様からいろいろなご相談を受けますが やはり最近 「不動産モーゲージローンが上がって支払っていけない。どうしたらよいのか?」 というのが一番多いです。 しかし実際に私が親身になって聞いてみても、助けてあげられるケースは ほとんどなく、それが私にとってもフラストレーションとなっています。
実際にフォークロージャーのステージに入ってしまうと、その時点で とれる方策は
- Refinance
- Short sale
- Loan modification
- Revise payment plan
- Deed in lieu foreclosure
- Bankruptcy
- Foreclosure
その中で、私の仕事上付き合いのある住宅ローン銀行が "Loan modification" ローンモディフィケーション、つまり現在のローンを 専門の弁護士により、ローン債務者に代わって銀行とローン条件の変更を依頼 するサービスを始めました。 成功確立はその申請者各自の条件によって一概には言えませんが、 かなりの確立でローン残高を減らしたり、金利を下げたりすることができるようです。
銀行としてはもうこれ以上、抵当物件を(不良資産)を持ちたくないので、 交渉に応じる可能性は高いはずです。 そしてこれはリファイナンスではないので、手続きはいたって簡単なのもプラスです。 出来る出来ないの判断も、申請後数日で分かり、申請できるケースにのみ費用が発生する 成功報酬的な仕組みになっているのも良い点だと思います。できない場合は費用は 発生しませんので。また銀行が交渉に応じる、応じないかはケースバイケースです。
もし、あなたのお知り合いの方で銀行支払いに困っている人が いらっしゃれば、気軽に私にご相談をしてみるようお伝えください。
アメリカ経済の行く末は未だわからず、不安な毎日が続きますが どのようなときも「希望」だけは持ち続けているようにしましょうね。 今年もあと3ヶ月を切りましたが、どうかご無事に過ごすことが できますように。
デービッド・リー